第43回医学研究院・医学部FD開催報告

演題:「医学教育のこれからと技能評価について」

講演者:江頭正人先生(東京大学大学院医学系研究科医学教育国際研究センター教授)

日時:平成30 2 14 日(水)17:001830

会場:学友会館「フラテ」ホール

 

平成30年2月14日(水)、フラテホールにおいて第43回医学研究院・医学部FDが開催されました。今回のFDは東京大学大学院医学系研究科医学教育国際センターの江頭正人教授をお招きし、「医学教育のこれからと技能評価について」という演題名でご講演頂きました。

医学部医学科の新カリキュラムにおいて平成30年度から臨床実習後の6年生を対象として臨床実習後OSCEを導入する準備を進めている本学として、すでに臨床実習後OSCEを実施し、今年度の教養試験実施評価機構によるPost-CC OSCEのトライアルにも参加した東京大学医学部のお話しを聞くことができる貴重な機会とあって、たくさんの方に参加頂きました。

まず、臨床実習後OSCEの導入の背景として、平成28年度に行われた医学教育モデルコアカリキュラムの改訂について概要を説明していただきました。その中で、診療参加型臨床実習を見学型臨床実習との比較した図を用いながら、診療チームに参加し診療業務を分担することで学生が得るメリットを大変わかりやすく説明して頂きました。

次に、実際に東京大学において行っておられる学生教育の中から、4年生から6年生7月までの臨床実習について詳細に教えて頂きました。特に、5、6年生が4年生のOSCE対策についての指導するstudent assistants制度、実習ポートフォリオ、また学生にもPHSが与えられている点など非常に興味深く、参考になりました。

そして、東京大学医学部におけるこれまでの卒業試験(各科による卒業試験)から臨床実習後試験(post CC-OSCEも含む)への変更の経緯と、実際に今年度行われた臨床実習後試験についてお話し頂きました。臨床シナリオの作成の苦労、試験の評価方法など、来年度から本学が直面することとして非常に有益な情報ばかりでした。

最後に、臨床実習後試験の課題として、臨床実習との連動、基礎医学や社会医学的素養をどう評価するか、臨床シナリオや実技の課題数、試験の信頼性、評価方法についてなどを挙げられました。どれも本学においても悩ましい問題ばかりでした。

講演後に会場からは進級、評価、シラバスの変更に関する質問が上がり、その一つ一つにしっかりとお答え頂きました。

臨床実習後OSCEの導入に向けて準備している本学として、大変貴重な機会となりました。お忙しい中多数の方に御参加いただき誠にありがとうございました。