ご挨拶

大滝教授顔写真医学教育推進センターは、医学教育に関する研究開発を行うとともに、医学研究科および医学部医学科における教育活動について企画・立案・調節を行い、教育の推進を図ることを目的としています。その業務には、教育を評価するシステムの研究開発、医学教育に関する情報収集および解析、共用試験の実施および管理、教員の教育に関する研修(FD)の企画・実施、その他医学教育についての研究開発・推進などが含まれます。

例えば解剖や生理、小児科などの各教室の医学部教育での主な役割は、それぞれの専門領域の教育をすることです。一方、医学教育推進センターは、横断的な領域、例えば地域医療実習や医学英語演習などの教育を担当しています。

北大医学部医学科では、教育カリキュラムの改革が進行中です。この改革により、臨床実習の期間が大幅に延長されます。それに関連して、今までよりも多くの臨床実習を学外で行うことになるので、その準備を当センターが中心になって進めています。期間を長くするだけでなく、診療参加型臨床実習と呼ばれる、学生が臨床現場でスタッフの1人として活動しながら能動的に学ぶ形の実習を増やすことが重要な課題です。

このカリキュラム改革は、米国の医師免許の制度変更に対応するためでもあります。米国の外国人の医師受け入れに関するテスト機関であるEducational Commission for Foreign Medical Graduates (ECFMG) は、2023年から受験者の選抜を新たな基準で行うという通知を各国に行いました。これは国際基準の認証を満たした大学の卒業生でなければ受験を認めない、つまりその受験者の能力を評価する前に、「どこの大学を卒業したか」により足切りをするというものです。

このようなカリキュラム改革の動きでもわかるように、現代の医学教育では、個々の専門分野の教育を充実させるだけではなく、分野の壁を越えて全体を総合的に支援するシステムが重要な役割を占めるようになってきています。当センターはそのような機能を担う組織なのです。

当センターの活動は多方面にわたり、多くの皆様のご理解とご協力に支えられています。今後もご支援とご指導をよろしくお願いいたします。