6年次診療参加型選択科臨床実習・海外派遣について(2017年6月発行)

(趣旨)

若い世代の内向き志向を克服し,世界各国の舞台で活躍できる人材の育成を図る大学のグルーバル化の試みの一環として,国際連携室は,学生の皆さんの海外での臨床実習をサポートしており,医学科教務担当と協力しながら,皆さんが6年次診療参加型選択科臨床実習の履修期間の一部を利用して,卒業に必要な単位を修得しつつ海外での臨床実習ができるようなプログラムの調整を進めています.

今回,皆さんが海外臨床実習できる可能性のあるプログラムを紹介します.

(海外臨床実習できる可能性のあるプログラム)

以下の2種類のプログラムがあります.

① 正規派遣(医学科教務担当主導)
② トライアル派遣(国際連携室主導)

①正規派遣とは,すでに,一度,国際連携室から学生をトライアル派遣したことのある大学について,学内会議で正式に学生を派遣することが認められた翌年度以降に,医学科教務担当が派遣候補者を公募するプログラムです.4週間の派遣を基本とします.

②トライアル派遣とは,国際連携室が派遣候補者を募集し,これまで学生交流を行ったことのない大学に,試験的に学生を派遣するプログラムです.2~4週間の派遣を基本とします.

(海外臨床実習できる可能性のある日程)

① 正規派遣:

未定,ただし今年度の日程前後の4週間として医学科教務担当内で調整中.
6年次診療参加型選択科臨床実習Ⅱ・Ⅲの期間内を想定.
(ご参考:今年度は平成29年6月5日(月)~6月30日(金)の4週間)

② トライアル派遣:

基本的には①正規派遣と同じ期間としますが,学内教務関係者の意向や受入大学との 交渉結果により,別の時期に派遣が決まる可能性もあります.

(海外臨床実習ができる可能性のある大学・募集上限人数・申込時期)

① 正規派遣:

香港大学リカシン医学院[香港](4名, 募集終了)

シンガポール国立大学[シンガポール](2名)

台北医学大学[台湾](4名)

※ シンガポール国立大学は6月20日頃,台北医学大学は11月15日頃に,医学科教務担当が5年次学年掲示板上で公募ポスターを掲示する予定です.
締切日は 概ね,公募ポスター掲示後2~3週間後に設定されますので,見落とさないで下さい.

② トライアル派遣:

ロヨラ大学[米国](2名)

イリノイ大学[米国](1名)

国立台湾大学[台湾](1名)

ナンヤン工科大学[シンガポール](2名)

ソウル大学[韓国](2名)

UAE大学[UAE](1名)

※ トライアル派遣を希望する学生は6月30日(金)までに国際連携室にアポイントを取って来室して下さい.上記締切日を過ぎての受付はできませんのでご了承下さい.

※ 予算の都合により,トライアル派遣人数は変更ないし中止となる可能性があります.

※ これ以外にも,【参考図】にある大学が,現在,本学と学生交流のある大学で,派遣交渉の可能性があります.ただし,交流実績のある大学の中には協定手続中の大学や,協定がなく教員の個人的なつながりで交流のある大学も含まれています.あくまでも派遣交渉の可能性がある大学であり,必ずしも,掲載されている大学に留学できることが確約されているわけではありませんのでご注意下さい.
特に,皆さんが行きたい大学は,世界各国から多くの優秀な学生が応募するため,特定の大学に優先枠を設けない場合も多いです.その場合,国際連携室は派遣書類の作成サポートや費用補助は可能ですが,派遣枠の確保はできませんのでご注意下さい.

【参考図】現在,本学が受入・派遣を行っている(行う予定の)大学

(大学からの補助額について)

① 正規派遣: シンガポール国立大学は20万円,香港リカシン医学院,台北医学大学は10万円を上限とします.公表される募集要項に記載されています.

② トライアル派遣: ロヨラ大学,イリノイ大学,ナンヤン工科大学は20万円,国立台湾大学,ソウル大学,UAE大学は10万円を上限とします.この他の大学については,学内会議で検討して派遣候補者に通知します.

(派遣確定までの流れ)

① 正規派遣

医学科教務担当が公募

公募説明会開催

派遣者選抜面接

派遣者内諾

内諾決定者が書類準備をして国際担当部署と交渉開始

先方が書類受理・審査

派遣確定

※ 診療科が事前指定されている場合,指定診療科以外を選択することはできません.
診療科が事前指定されていない場合,内諾者が希望する診療科を選択できますが,相手大学が行う選抜により希望診療科を選択できない可能性や,内諾を受けたにも関わらず派遣が認められずに却下されてしまう可能性もありますのでご注意下さい.

※ 先方の国際担当部署と交渉開始するタイミングについては,国際連携室が指示します.
派遣候補者自身で,英語ないしは相手国の言語で交渉を行っていただく必要があります.

② トライアル派遣

国際連携室が派遣候補者を6月末までに募集

派遣者内諾

内諾決定者が書類準備をして国際担当部署と交渉開始

先方が書類受理・審査→派遣確定

※ 先方の国際担当部署と交渉開始するタイミングについては,国際連携室が指示します.
派遣候補者自身で,英語ないしは相手国の言語で交渉を行っていただく必要があります.

(英語に関して必要な語学試験の種類・スコア)

必要な語学試験の種類やスコアは大学によって異なります.過去の本学からの派遣例では,トライアル派遣先のイリノイ大学以外,語学試験のスコアは指定されませんでした.イリノイ大学はTOEFL-iBT84点(Speaking24点, Reading, Listening, Writing20点)が最低ラインでした.ただし,今後は,指定される大学が増えることも予想されます.
国際連携室では,選択肢の幅を狭めないように,このスコア(IELTS6点,TOEFL-PBT550点,TOEIC800点,英検準1級程度)以上の英語力をつけておくことをお勧めします.

(重要な補足事項)

派遣候補者は,自身で当該大学のホームページ等を予め熟読の上,応募して下さい.
派遣が内諾した学生は,自主的に必要な書類の確認・準備を進めて下さい.提出期限の連絡を受け身で待ち続け,期限を過ぎても大学から書類の連絡がなかったので,大学から期限延長の交渉をお願いしますということは認められません.自己責任で準備願います.
大学が用意する必要のある書類についても,派遣候補者自身で埋められる部分は埋め,教員はサインのみとする等,派遣候補者自ら主体的に行っていただいて,教員になるべく負担をかけないように準備願います.様々な交渉も派遣候補者自身で行っていただきます.
過去には,申請書は大学が提出することになっているからと白紙のまま作成を依頼しに来た学生,推薦書の例として国際連携室が提示した文案をそのままコピーして名前・日付だけ変えて出した学生,書類のことをすぐに聞きたいと重要な会議前にノーアポイントで来室してきた学生などの例が複数ありました.そのようなことがないように願います.

(問合せ先)

必要があれば,以下の国際連携室員にアポイントを取って来室して下さい.

国際連携室 村上学,田中由加利

内線:5029 メール:relation@med.hokudai.ac.jp

場所:医学部中棟3階 C3-204