ごあいさつ

大滝教授顔写真医学教育推進センターは、医学教育全般を支援する、いわばサービス部門ですが、その目的には医学教育に関する研究開発を行うことも含まれています。このため、研究組織としては「医学教育・総合診療医学分野」という分野名で社会医学系に位置付けられています。

医学教育の研究活動は、国際的にも日本国内でも、1980年代から急速に発展してきています。その内容は、基礎的な理論から、実際の教育現場での実践活動、そして集団や社会としての教育活動の測定や分析まで、幅広く多様です。医学教育の研究者の間では、このような研究活動により得られた根拠に基づいて医学教育を行うことを強調するBest Evidence Medical Education (BEME) という主張も盛んに行われるようになっています。

当分野のもうひとつの研究領域が、総合診療医学です。総合診療医学は、臨床医学におけるいわゆるgeneralな面の活動や視点に関する研究領域であり、プライマリ・ケア医学、地域医療学、家庭医療学、総合内科などと重なる領域です。海外で用いられる用語では、Primary Care, General Medicine, Family Medicine, General Practice, Community Medicine などが相当します。

我々は、北海道大学において、この総合診療医学に関する教育と研究も担当しています。2017年から始まる新たな専門医制度では、総合診療医が新設されることになり、今後この領域の教育と研究の重要性がさらに増すと思われます。

私自身は、筑波大学を卒業した後、一貫して総合診療領域の臨床活動と教育活動に従事し、医学教育をテーマに研究活動も続けてきました。北海道大学には米国留学から帰国した直後の1997年から、新設されて間もない医学部付属病院の総合診療部で活動しました。2002年に学外へ転出した後、2012年から北大に戻り医学教育推進センターで活動しています。

当分野では、修士課程と博士課程の大学院生の研究指導も行っています。関心のあるかたは、ご連絡ください。