今回で49回目を迎えるFDのテーマは,毎年この時期に行われることが恒例となっている診療参加型コア科臨床実習についてであり,医学研究院及び北海道大学病院の教職員並びに学外実習病院の指導医等関係者を主な対象者として,平成29年度から開始した医学部医学科(5年次)「診療参加型コア科臨床実習」について,関係者にその内容に関する情報を提供し,医学教育の充実に資することを目的として,講演形式で実施された.
最初に,今年6月1日付で医学教育・国際交流推進センター統括副センター長として着任した高橋教授より挨拶,診療参加型コア科臨床実習に関する総論的な説明と,今年度より新たに追加となっていて関係者にお知らせすることが必要な重要事項(北海道内三大学共通医学部評価表の導入やPost CC OSCE実施など)の説明があった.
その後,同センター医学教育研究開発部門専任教員の村上助教より,各論的な内容として,センターポータルサイトの案内,学外実習病院より寄せられた事務的な質問に対する回答の説明があった.
次に,同センター佐藤教育助教より,学生からのフィードバックについて,ポジティブな評価とネガティブな評価に分けて説明があった.まず.ポジティブな評価として,学生からの評価の高かった病院の指導医から,どのように実際の実習を行っているかの経験談をお話しいただき,次に,ネガティブな評価として,同センター内で取りまとめたフィードバックに関して,佐藤教育助教による分析結果(5つのパターン)についての解説が行われた.
最後に,全体を通して,参加者からの質疑応答が行われ,本FDは終了となった.
特にポジティブな評価に関する経験談においては各指導医からの重要な意見が出され,質疑応答も活発に行われ,全体として,参加者の医学教育への関心の高さが伺えた内容であった.
R1年度 第49回医学研究院・医学部FD
テーマ:診療参加型コア科臨床実習について
実施日時:令和1年7月23日(火)18:00~19:30
場所:北海道大学医学部臨床講義棟2階 臨床大講堂
全参加者数:72名
参加教員数:21名(学内)
学外病院参加者数:51名(医師:21名 事務:30名)(学外)
(記録者 高橋誠・村上学)